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趣旨
ここでやってたことのつづきなんですが…。 映画だけでなく美術や舞台芸術、いろんなアートについて書いていきたいです。 つけては途切れ、長いブランクがあってまた始まり…といった気まぐれな日記ですが、まぁよろしく。 *参考リンク* jaja(わたしの本拠地) reckless lectrice(本,DVD,CDなど) jajaの映画のページ(昔の記事) *****おことわり***** 半角英数記号のみのコメント、トラックバック、およびこのブログ( http://jaja.exblog.jp/)へのリンクが元記事に存在しないトラックバックは、受け付けない設定になっています。スパムよけのやむを得ない措置なので悪しからず。 基本的にコメント、トラックバックは大歓迎です。上記設定にご注意のうえ、見知らぬ方もどんどん書き込んでくださいね! カテゴリ
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前作『永遠と一日』のラストも、生から死へと移行するときの人の意識を描いていたが今回のはもっと大胆に、死者たちの意識を丁寧に描き出している。家族はみなバラバラになってそれぞれが孤独に死ぬ。ひとりひとりの魂はいつまでも孤独で、孤独な魂はこのように家族を恋いるのだと…。
あとから考えると(タイトル画面が昔の家族写真の構成だったことも思えば)すべてが、作品全体が、リアルな場面というよりは死者たちの側からみた追憶かもしれない。死者たちによる追憶の家族史。追憶の再構成。だからこそ一つひとつの場面があれほど強烈に美しく、深く烈しい感情に覆われている。 いや、イマージュがセンチメントに「歪んでいる」といったほうがいいかもしれない。人物らを隔てるのはいつもなにか流れるもの(水であったり人々であったり歴史のうねりであったり)であり、ヒロインは(女は)「涙を流す者」である。あり続け、その涙の湖に浮かぶ映像のように、歴史の映像はいつも「水」に映し出されて、それは歪んで、揺れている。(最初の場面で逃げてきた家族らの前に水たまりがあって、そこに映し出される家族像の顔たちのように…)。 それにしてもなんという贅沢な映画的時間であろう! よくまぁあんなオープンセットを拵えたものだ!(幻想の村) またその村がぜんぶ水没するイマージュのものすごさ。ラストの湖はじめ水に浮かぶ/水のうえを滑っていく/水に沈む人々の営み…。一面にはためく白いシーツとか、樹につるされた羊たち…。彼岸と此岸(それを繋ぐもの/渡るもの)、水のイマージュ(あと樹々とか土とか…)、音楽とダンス、劇場と演じる人たち(神話的人格たち)、歴史の流れを走る/行進する/自転車に乗る/旅する人々(船や列車や…)…といったアンゲロプロスを見続けている観客にはお馴染みのテーマがこのたびも縦横無尽に展開されていて、名人の映画藝を存分に楽しめる。 Directed by Theo Angelopoulos Cast Alexandra Aidini....Eleni Nikos Poursadinis....The young man/Alexis Giorgos Armenis....Nikos, the violon player Vassilis Kolovos....Spyros
『シンギング・レッスン』ビデオ/14分/2001
『KR WP』ビデオ/8分/2000 『目には目を』ビデオ/10分/1998 『私とAIDS』ビデオ/4分/1996 『巡礼』共同監督:パヴェル・アルトハメル/ビデオ/30分/2003 『おでかけ』ビデオ/9分/2001 アルトゥール・ズミエフスキ 聾(ろう)のひとたちの聖歌隊、一本足の人が二本足の人に支えられてふつうに歩くとこ、裸の軍隊(これは笑っちゃいました)…それぞれが力強くて(甘ったれた情に訴えるようなところがまるでなくて)滑稽でなんともいえなかったです。
美しい映画でした!
『ロング・エンゲージメント』を見た同じ日に見たのでつい比べてしまったのだが、あちらがどんだけお金と技術使って綺麗綺麗につくられてるとしてもやっぱりCGでつくったブルターニュの風景があそこまで平板だったのに比べて、こちらの実際にロケ撮影したオランダの風景、グルジアの街々の風景、ブルターニュ(?ノルマンディ?)の風景の生き生きとして美しいこと!人物らもわりとたくさん出てくるのだけど、そしてなじみのない俳優さんたちばっかりだけど、ぜったい見失わない。一人ひとりのたたずまいがしっかり映像に収められている安心感がある。・・・ただ、架空の島、夢の島、船のかたちをしているという伝説のMAGONIAに収束する夢/幻想(これまた記憶)の物語というのはどうなんでしょうねぇ…枠縁はただの枠縁であってべつにどうってことないといえばどうってことないのだけど…。 Directed by Ineke Smits Cast Ramsey Nasr Dirk Roofthooft .... The Father Willem Voogd .... The Boy
これも“記憶”“捏造された物語”を“再構築”する映画。画面のテクスチュアじたいが、ビデオで撮った?素材をあらためてフィルムに焼き直したのか?ざらざらの粗い画質なんだけどそれがシネスコの横長サイズになっているのがおもしろい。長いことつきあった自分の恋人である/一目惚れして前夜をともに過ごした女であるというたしかな記憶のある女を呼び止めて「あなたなんて知らない」「初めて会う人よ」と言われて愕然とする男の側より、見知らぬ男に声をかけられてとまどう女たちの表情のほうがあきらかに魅力的で、むしろ何度も一から(まだ出会っていない時点から)始めることの(これまた捏造された)新鮮さに惹かれるところがある。アカルイ“変身”か。
Directed by Christoffer Boe Cast Nikolaj Lie Kaas .... Alex Maria Bonnevie .... Simone/Aimee Krister Henriksson .... August Holm Country: Denmark Language: Danish / Swedish
とても細心に入念につくられたドキュメンタリー映画。
「オランダの光」は物理的なことばで語られる物質であり、波動であり、気象学的・地理学的に規定されるものであり、絵画に描かれた表象であり、美術史のことばであり(時代のことばであり)、オランダの空港に降り立ったときにひとが感じる感覚(のことば)であり…。(わたしはオランダには行ったことはないが旅行をしているとその土地その土地によってホントに“光がちがう”のをよく感じる。良い映画にはその土地その土地のそのときどきの光がしっかり定着されるものだ)。 そのようにディスクールの交差点に位置する「オランダの光」を、それぞれのディスクールを細心に構成することによって浮き彫りにし、同時に、フィルムに定着された物質でありわたしたちの目が見る光であり表象であり感覚のことばである、現実のそのときそのときの「オランダの光」を、繊細なキャメラでとらえる。 とても入念に「時間」と「空間」を構築した素晴らしい映像…。 (これみよがしでなく過去の構成主義的な実験映画・映像やアートフィルムの成果が盛り込まれていると思う。もちろん技術的な進歩も)。 証言者のなかではアメリカ先住民のガイドのおっちゃんが「light は実のところ life なんだよ」と言ってたところが印象に残りました。 DUTCH LIGHT - HOLLANDS LICHT a documentary by Pieter-Rim and Maarten de Kroon ジャンル:ドキュメンタリー 製作・監督:ピーター-リム・デ・クローン 出演:ヤン・アンドリーッセ(現代美術家)/ロバート・ザントフリート(現代美術家)/ギュンター・ケンネン(気象学者)/ヤン・ディべッツ(現代美術家)/フィンセント・イッケ(天文物理学者) /ジェームズ・タレル(米現代美術家)/エルンスト・ファン・デ・ヴェーテリング(美術史家)/スヴェトラナ・アルパース(美術史家) 脚本:マールテン・デ・クローン/ヘリット・ウィレムス 撮影:パウル・ファン・デン・ボス 音楽:ヘット・パイレス・ファン・ブム 配給:セテラ
“ドグマ95”とはラース・フォン・トリアーとその仲間たちによる映画撮影の十戒である。“純潔の誓い”ともいわれてたっけ。これに則ってつくられた映画はDogma#(番号)という通しナンバーが打たれている。
◆ドグマ95は、映画から不純物を取り除き、登場人物の心の動き=プロットの構図を保ち、作家性を重視する。 ◆純潔の誓い 1.撮影はロケーション撮影。小道具やセットは持ち込み不可。 (小道具が必要な場合は、そのものがあるロケ地を選択) 2.背景音以外の音楽や、映像とは別の場所で作った音は、使用不可。 3.カメラは手持ち。 4.映画はカラーで、人工的な照明は不可。 5.オプティカル処理やフィルター使用は禁止。 6.殺人、武器、爆破など表面的なアクションは入れてはならない。 7.時間的、地理的な乖離は不可。 8.ジャンル映画(アクション、SFなど)は禁止。 9.フィルムのフォーマットはアカデミー35mm(スタンダード・サイズ)。 10.監督はクレジットに載せてはならない。 映画好きなら誰でも知っているが、一般映画ファンにはどうでもいい話。実際、最近では 『しあわせな孤独』Elsker dig for evigt (2002) 『幸せになるためのイタリア語講座』Italiensk for begyndere (2000) の2本がドグマ映画であったにもかかわらず、宣伝では特にそのことが大きく取り上げられていなかった。ホントのところ、予告編見れば、自然光で取ったローキーな映像ですぐわかるんだけどね。 しかし、これが一定の成功を収めていることがわかったのは、これを見た一般映画ファンのあいだで「すごくいいわよ〜」(特に女性が多いのだ)と口コミで評判になっているのを聞いたとき。 登場人物の関係や言動が丁寧に追っかけられていて、ミニマルだけど、ミニマルであるゆえに、作家の演出がストレートに味わえるところが良い。 映画本来の愉しみというか。 < 前のページ次のページ >
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