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趣旨
ここでやってたことのつづきなんですが…。 映画だけでなく美術や舞台芸術、いろんなアートについて書いていきたいです。 つけては途切れ、長いブランクがあってまた始まり…といった気まぐれな日記ですが、まぁよろしく。 *参考リンク* jaja(わたしの本拠地) reckless lectrice(本,DVD,CDなど) jajaの映画のページ(昔の記事) *****おことわり***** 半角英数記号のみのコメント、トラックバック、およびこのブログ( http://jaja.exblog.jp/)へのリンクが元記事に存在しないトラックバックは、受け付けない設定になっています。スパムよけのやむを得ない措置なので悪しからず。 基本的にコメント、トラックバックは大歓迎です。上記設定にご注意のうえ、見知らぬ方もどんどん書き込んでくださいね! カテゴリ
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6時間の大作。うーん力作だけどもう一つ感心しなかったなぁ…。テオ・アンゲロプロスの偉大さがよくわかります(って較べると気の毒かもしれないけど)。どこがあれって、たとえば現代史に体験した市街戦なんかを再現するとき、それらしい街並みを選び(あるいはセットでつくり)、戦車や軍人や武器や爆弾などを配置して火薬を焚き、当時の服装を身にまとっている人々を逃げまどわせる…だけでは、どうしてもその時代のリアルな感じが出ないのよね。いかにもとってつけた感じ、ちゃっちいつくりものの感じが拭えない。こういうベタなのを見ると、ああそういえばアンゲロプロスなんかが市街戦を演出するときどうしてたかなぁ…とか思い出してその違いをあらためて思い知らされる。
そういうのもふくめて画づくりは全般的にテレビっぽくて平板で退屈でした。俳優らの演技もみんな達者だけど可もなく不可もなく無難で見やすい、家族や人間の正義や善意を顕彰し過ぎ…つまりは「良心作」ってところなんでしょう。いちんちテレビ放送やって、家族みんなでテレビの前に座り、間に休憩はさみながらのんびり見るのがあってるんじゃないかな? 中身はイタリア人が見れば、ああそうだったなぁ…と思い出に浸れるようなここ3〜40年ばかりの現代史をある(典型的な?)家族の歴史から語るもの。主人公らは日本でいえばいわゆる団塊の世代にあたる人たちでしょうか?68年当時に学生運動で騒いだ人たち、ヒッピームーヴメントを体験してバックパックで世界旅行した人たち。シチリアのマフィア闘争のこと、赤い旅団など、イタリアの人たちにとっては忘れられない事件。あとイタリアが北朝鮮に負けた屈辱の試合(笑)とか、サッカーのワールドカップの名試合が織り込まれていて、こういうのが彼らの共通の時代の記憶として刻まれているのだなぁ…と。 つまりはイタリア人のためのいかにもドメスティックな映画なんちゃん?国内向けという点では、たとえば英語が出てきても(たぶんほかの外国語でも)どう聞いてもなまりがあったのだが(笑)、世界市場に出すのではこれはあかんのんちゃん? ハリウッドでもひところ流行ったけど(今も流行っている?)、そろそろひとびとの記憶から薄れようとしている現代史をこうしてあらためて振り返って再構築して見せるのがいまのトレンドなんでしょうか。でも気になるのは、きっとそこで物語化され、美化され、抽象化され、脱け落ちていくものが多いだろうこと。忌まわしい事件も過去のものとなってしまえば「ああ、あんなこともあったなぁ…」とそれだけでええんかい!って。 家族のなかの(どこの家族にも必ずいる)ストレイシープの造形、そしてラスト近く、死人がふいと現れて生者ふたりを結びつけるその場面だけは良かったな。涙が出ました。 Meglio gioventù, La (2003) Directed by Marco Tullio Giordana Writing credits Sandro Petraglia Stefano Rulli Cast Luigi Lo Cascio....Nicola Carati Alessio Boni....Matteo Carati Adriana Asti....Adriana Carati Sonia Bergamasco....Giulia Monfalco Fabrizio Gifuni....Carlo Tommasi Maya Sansa....Mirella Utano Valentina Carnelutti....Francesca Carati Jasmine Trinca....Giorgia Andrea Tidona....Angelo Carati Lidia Vitale....Giovanna Carati Cinematography by Roberto Forza by jajaneco | 2005-10-22 12:22 | イタリア語の映画
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